エンポリオはプッチ神父をなぜどうやって倒せたのか?一巡を逃れた理由を解説
この記事では、エンポリオはプッチ神父をなぜどうやって倒せたのか?一巡を逃れた理由を解説しまとめています。
大人気漫画、ジョジョの奇妙な冒険第6部ストーンオーシャン最大の謎、エンポリオについてに迫っていきたいと思います!
ストーンオーシャンは歴代ジョジョの中で唯一の女性主人公。
ジョジョ6部でかなり好きなシーン!!徐倫すごく格好いい!!!#ジョジョ#ストーンオーシャン pic.twitter.com/jEaPwsZ9Nq
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エンポリオはプッチ神父をなぜどうやって倒せたのか?
「ぼくの名前はエンポリオです」エンポリオ pic.twitter.com/CJvxEEjOOB
— ジョジョの名言【画像】bot (@jojo87544480) October 24, 2019
なぜ、プッチ神父を倒せたのか?
それはエンポリオがジョースターの血統、ウェザーの意志や、これまで一緒に戦ってきたみんなの意志を受け継いだからです。
具体的に説明していきましょう。
プッチ神父vsウェザーの戦いで、ウェザーはプッチ神父のスタンド「ホワイト・スネイク」を利用して自分のスタンドをDISC 化させます。
戦いに勝利した何も知らないプッチ神父は(ウェザーがひそかに能力をDISC 化していたこと)1つ目の因縁を片付けたと考えます。
そして、プッチ神父vs徐倫とみんな。
進化したプッチ神父の能力「メイド・イン・ヘブン」の前に、徐倫達は敗北。
徐倫は自分の最期を悟りウェザーのDISC をエンポリオに託します。
徐倫を始末したことで2つ目の因縁、ジョースターの血統を消したと思ったプッチ神父は時を加速させ世界を一巡させようとします。
しかし、エンポリオの存在に気付きエンポリオを始末しようと、プッチ神父は動き出したことで誤算が生じます。
エンポリオはみんなの意志を受け継ぎ、プッチ神父に挑みます。まず、プッチ神父のスタンド能力と目的の話をしましょう。
プッチ神父のメイド・イン・ヘブンの能力は無限に時を加速させる力です。
時を加速させ、プッチ神父は世界を一巡させようとします。
一巡させることで、生物すべての魂に運命を刻み運命を覚悟するように促そうとします。
これがプッチ神父のいう「天国」です。
しかし、一巡させる前にエンポリオの存在に気付き、プッチ神父は時の加速を止めエンポリオを倒しにいきます。
定められた運命のせいでエンポリオはプッチ神父に何度も追い詰められます。
時の加速の中で唯一自由に動けるのはプッチ神父だけ。
プッチ神父にはエンポリオを倒す絶対の自信があったのでしょう。
時を止め運命に干渉してしまったことで定められた運命から外れました。
これがプッチ神父自身が生んだ誤算です。
エンポリオを追い詰める運命に手を加え運命に干渉したことで運命がわからなくなりました。
そこをエンポリオは機転を利かせを利用します。
ここで、運命が変わります。
「メイド・イン・ヘブン」でエンポリオは自分の頭を殴らせ、殴られた弾みでウェザーのDISC が自分の頭に刺ささるように自分の頭を囮に使いました。
エンポリオはウェザーの能力で部屋中を酸素で満たしプッチ神父を行動不能にし、暴走状態のウェザーのスタンドで最期の一撃をプッチ神父を食らわせることで倒すことができました。
プッチ神父が倒され、不完全なメイド・イン・ヘブンにより作られた世界が第7部以降のパラレルワールドです。
自分だけが加速する時の中で自由に動け、自分だけが運命に干渉できるという、メイド・イン・ヘブンの能力が裏目にでて、プッチ神父はエンポリオの運命(プッチ神父により追い詰められるエンポリオ)を変えてしまい、結果自分自身が倒されてしまいます。
エンポリオの覚悟と受け継いだ意志が運命に勝った瞬間です。
エンポリオが一巡を逃れた理由は?
エンポリオはなぜ一巡の逃れられたのか?
その理由はプッチ神父の能力にあります。
プッチ神父のホワイト・スネイク から進化した能力「メイド・イン・ヘブン」は時を無限に加速させる力があります。
この力はプッチ神父が理想とする「天国」へ行く方法の手段になっています。
その天国とは、これから起こる運命を受け入れ、その運命のままに逆らわず生きていくこと。
時を無限に加速させ続け、世界は一巡しかけます。
完全な一巡にするためには時を加速させ始めたケープ・カナラベルまで時を進めなければいけなかったのですが、エンポリオの存在に気がついたプッチ神父はエンポリオを始末するために刑務所の時点で加速を止めました。
時の加速→未来に到達→ある時点でループし過去へ戻る(戻ることで魂に運命が刻まれる)→宇宙が誕生し、歴史が1から始まり再び刑務所まで時が戻ったときエンポリオを始末するため時の加速を止め、プッチ神父vsエンポリオの戦いが始まりました。
一巡しかけた世界でなぜエンポリオだけが前の記憶をもっているのか、それは一巡前の世界で生きていたからです。
死人は一巡から外れ似た別の人物となり一巡後の世界に存在します。(承太郎や徐倫のそっくりさん)エンポリオは生きて一巡間際を経験したので前の世界の記憶を持ちながらプッチ神父の前に現れました。
そして、プッチ神父を撃破し一巡を止めました。
一巡を逃れた理由は、エンポリオがプッチ神父を倒したからです。
不完全なメイド・イン・ヘブンの影響でパラレルワールドが誕生しエンポリオは、そこへ飛ばされました。
プッチ神父を倒したのにメイド・イン・ヘブンが完全に消えずパラレルワールドを生み出すとは、かなり手強い敵だったことが伝わってきます。
スタンドはスタンド使いの精神力が強さに影響するので、プッチ神父がかなりの強敵だったことは間違いありません。
パラレルワールドは同じ運命の繰り返しではなく、らせん状に世界が繋がっていくイメージでしょうか。
似たようなことは起こるが決して同じ運命ではない、それぞれが別の運命を生きる世界。ジョースター家の純粋な血統は途絶えてしまったけれど、ジョースター家の意志を受け継いだエンポリオのおかげで、世界はまた動き出しました。
そして、徐倫達にそっくりな人達との出会い。
この世界の人たちはエンポリオのことを知りません。
知らないけれど、エンポリオという名前は、前の世界が確かに存在し、そこで戦士達が人知れず敵と戦った証拠です。
エンポリオの「血尿」とは?
僕の名前はエンポリオで調べたら少し下に血尿が出てきてフフッってなった pic.twitter.com/T9Yitnui2O
— おとちゅうなのだ。 (@nikonikochu0909) March 16, 2017
エンポリオの血尿。
それは、リキエルのスタンド「スカイ・ハイ」の操るロッズという、謎の未確認生物仕業です。
時速200キロ以上で飛行する謎の未確認生物、ロッズ。その生体はよくわかっていませんが、エンポリオの推理によれば他の生物の体温を奪い自分のエネルギーにして活動するようです。
スカイ・ハイはロッズを操り、体温を盗む場所を指定できるようです。
ストーンオーシャン13巻スカイ・ハイその③で脱獄した徐倫、エルメェス、エンポリオはリキエルの攻撃により、3人の体に異変がが起きました。
リキエルはディオの息子でプッチ神父に能力を見いだされ徐倫達を襲います。
3人を襲ったなぞの現象
1つ目は瞼が自分の意志では上がらなくなること。
2つ目は、エルメェスを襲った浮腫み
3つ目はエンポリオの血尿です。
リキエルのスタンド「スカイ・ハイ」が操るロッズという、謎の未確認生物が原因でした。
なぜ、ロッズが「スカイ・ハイ」の指示に従うか、それは謎のままという設定も荒木先生らしいです。
話を戻しましょう。
エンポリオの血尿、これはロッズにエンポリオの腎臓の体温が集中的に奪われたことにより、起こりました。
徐倫から預かった承太郎のDISC がヒントになり、原因を突き止めたエンポリオですがその博識には脱帽です。
生まれてからずっと隠れながら生きてきて、部屋の幽霊の中で本を読む時間がたくさんあったとはいえ、まだ、少年ですからね。
そして、知識と冷静な判断力から活路を見つけ出す力、本当に少年なのか疑ってしまいます。
リキエルもエンポリオの博識には思わず「物知り博士か?」と言ってしまうほどです。
エンポリオのアドバイスと徐倫の覚悟でリキエルを撃破。
死に際、リキエルは意味深なことを話します。
「運命」と「偶然」。
これは、何を指しているのでしょう。
運命とは偶然?必然?さまざまな仮説がありますよね。
プッチ神父の掲げる幸せとは簡単にいえば、決まっている運命に従いそれを受け入れることです。
例えば、転ぶと分かっていて転ばないように気をつけて行動したとしても必ず転ぶということです。
つまり、努力よりも運命を受け入れることがよしとされる世界です。
しかし、ジョースター家の「黄金の精神」は運命に立ち向かい正義のため突き進む「過程」が大切であると謳っています。
どちらが幸せなのか人それぞれでしょう。
でも、もしかしたら行動を起こすことで運命は変わるかも知れないと思うだけで勇気が沸いてきそうですよね。
少なくともそのままでいるよりも、精神は成長するでしょう。
まとめ
- エンポリオがプッチを倒せた理由は、ジョースター家の意志とこれまで戦った仲間の意志を受け継ぎ、運命に勝ったから。
- エンポリオが一巡を逃れた理由は、プッチ神父が時の加速を止め一巡目前でエンポリオに倒されたため。
- エンポリオの「血尿」はディオの息子リキエルのスタンド「スカイ・ハイ」の操る謎の未確認生物「ロッズ」が腎臓の体温を集中的に奪ったことが原因。
今回の記事はいかがでしたか?
第6部は特に難しいです。
しかし、読み返すことで新たな発見がある作品です。
年齢を追うごとに感想も変わってきます。
そこがジョジョのよいところなのです。
読み返すことで新たな発見がある話はそれほど多くないでしょう。
しかし、ジョジョは何度も読み返すことで旨みが増すのです!
第6部はそれまで続いたジョジョシリーズから大きな転機を迎えた作品でもあります。
ジョースターの血統を1度打ちきりることで、「黄金の精神」は血統由来のものではなく誰の心に宿るということを教えてくれたストーンオーシャン。
やはりジョジョは勇気をくれる作品です!